顎関節症 予防と対策
「顎関節症」は、「噛み合わせの悪さ」などが原因で起こりますが、放置すると全身に歪みがでて、心身ともに不快な症状に悩むことになります。
顎関節症を予防するためには、食生活を含め、日常生活全般に注意をする必要があります。
たとえば、噛み合わせに少しでも違和感を覚えたら歯科医と相談するなど、常に正しい噛み合わせを意識しましょう。
また、頬杖をつかない、寝転がった姿勢で食事をしない、歯ぎしりをしないなど、日常の心構えも大切です。
もし、顎関節症の症状が現われた場合は、先延ばしにしないでかかりつけの歯科医に相談しましょう。
その上で、症状に合わせて口腔外科などを紹介してもらうことが大切です。
顎関節症の治療には、次のような方法があります。
①理学療法
患部の湿布やマッサージのほか、開口訓練などによるリハビリをします。
②薬物療法
鎮痛・消炎剤、筋弛緩薬の服用をします。
③スプリント療法
「スプリント」というプラスチック製のバイトブロックを使って、噛み合わせの調整を行います。
顎関節症は、顎をなにかにぶつけて衝撃を受けた場合などは急性症状が現われますが、噛み合わせの悪さを放置した結果、慢性化することも少なくありません。
慢性症状の場合は、不快な症状があっても体が慣れてしまい、顎関節症に気付かないまま症状が進行して重症化してしまいます。
また、自覚症状がない場合が70%もあるといわれており、顎関節症は誰にでも起こる病気だといえるでしょう。